キンケノミゾウムシの繭のジャンプ
関東地方は、遂に、雨も少ないままに記録的な早さで梅雨明けのようです。
南大沢の季節便りと言うからには、なるべくいろいろな写真を載せたいと思いながら、最近は虫の便りが多くなってしまった。
鳥も、虫も、植物や花も、そして風景や気象現象で、季節を表したいと思うのだが、個人的な趣味がどんどん移ってしまうので、虫の嫌いな方には申し訳ありません。
でも、虫の世界はわからないことだらけと言うのが面白く、どんどん深みにはまってしまいそうです。
今日は、5月10日のブログで紹介した虫の話ですが、事情があって今頃になってしまいました。
3mmにも満たないキンケノミゾウムシの話を聞いたのが、昨年でした。
コナラに沢山いると言うのですが、何しろ黒い点のようなものが、葉裏に付いているだけなので、今まで気がつきませんでした。
コナラや、クリの葉に産卵し、幼虫はいわゆる字書き虫 (葉の中に潜って葉を食べながらトンネルをつくる) で、最後に自分のまわりを4mm程丸くくりぬいて繭を作る。
このゾウムシは繭を作って地面に落ちると、まるで小さな草の種の様で目立たない。
ところが、この繭が集団でジャンプしてピョンピョンと跳ねると言うのを知り合いの、Iさんが昨年町田の里山で見つけて、「月刊むし」に発表した。
今年はぜひ見たいと言う事で、案内してもらった。
すると、本当に沢山の繭が坂になった山道に落ちていてジャンプしていた。
これが、上の3枚目の写真です。
でも、写真ではわからないので動画にしようとしましたが、このブログでは小さな容量しか載せられず、いろいろと加工しましたがダメでした。
You Tubu で見てください。
集団のジャンプ
https://www.youtube.com/watch?v=gn9Kcy5U1c0
大きなジャンプ
https://www.youtube.com/watch?v=Is4DU_Nqntk
行った日がたまたまジャンプする日だったのか、しばらくは毎日やっているのかわかりませんが、聞いてはいましたがピョンピョンと跳ねているのにはビックリしました。
繭の中で幼虫が動いているのがわかり、腹筋運動のようにしてジャンプしていました。
そのうち蛹になってしまうと動かなくなるので、落ちた場所から蛹で過ごすのに都合の良いところへ移動したいのかもしれません。
その後、長池公園でもコナラやクリの葉で丸くくりぬかれた葉を沢山見つけ、成虫も見つけましたが、ジャンプする繭は見つかりませんでした。
時期が遅かったのかもしれません。
ジャンプを見た日は5月7日です。
来年は、南大沢でジャンプを見たいと思います。
(アップ直後に一部記事を訂正いたしました。)
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