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2004.04.10

ギフチョウ

以前から、ギフチョウを見たいと思っていた。小型のアゲハチョウの仲間だが、非常に少ない。高尾にもいたということだが今はいない。もう20年位前に1度だけ静岡県で見たことがある。
図鑑や写真では良く見るが、実際には非常に少なくなってしまったし、地域が限られているし、春の短期間しか飛び回らないので、その気にならないと見ることが出来ない。
飛び回るのは、カタクリやスミレの花の咲く頃なので、最後のチャンスと神奈川の繁殖地へ行ってみた。
このあたりということは知っていた。現地に着くと車が何台か止まっていた。ちょうど山へ入ろうとしている人がいたので、ギフチョウが見たいのですがと聞いてみたら、これから行くから着いてこいという。後で知ったが、ギフチョウを保護している地元の会の元会長さんだった。非常に幸運であった。山道に入るとこれがカントウカンアオイ(食草)と教えてくれて、葉の裏を見ると卵が整然と並んで産みつけられていた。そのうちに、ギフチョウが出始めた。細い山道を30分くらいで、少し開けたところに着いた。気持ちの良いところだ。ギフチョウは飛んでくるが、なかなか止まらない。フデリンドウや、タチツボスミレに一瞬止まって蜜を吸ってすぐ飛び立つ。結局教えてもらったその場所に2時間くらいいた。何回も何回もギフチョウは現れた。でも写真は良いのは撮れなかった。ミヤマセセリも結構飛んできた。
カントウカンアオイや、スミレ保護のために、下草刈りや、踏みつけられないように柵を作ったりをボランティアでやった、今のギフチョウの数を維持していると言う。羽の模様で、この地域のが判別できると言う。図鑑を見てもらったら、これはここのではないと言われた。ここのを採集するのはもちろんだが、他の地域のを放すのも禁止との掲示がしてあった。
それにしても気持ちの良い天気で、気持ちの良いところに案内してもらって、良い1日だった。
(写真帖にも別の写真を載せました。)


P4101281a350.jpg

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