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2008.09.06

ハイイロチョッキリ

今日は、長池公園の「花と虫のいろいろ自然観察会」に参加した。
夏に戻ったように暑かったが、10時から12時まで内野副館長の案内で元気な子供たちと公園内を一周した。

昨日の記事で、コナラのドングリを枝ごと落とす虫を勘違いしてしまったが、ハイイロチョッキリでした。
今日もコナラの木の下には、枝が沢山落ちている。
そして産卵中のハイイロチョッキリを見つけることが出来た。
真剣に探さないのがいけないのだが、何年越しかでやっと見つけた。
以前のハイイロチョッキリの記事は4年前でした。クリック→ハイイロチョッキリ

かなり高い枝なので、枝を折ってみんなに見せて、手に持って観察しながら公園を回った。
オスとメス2匹いた。
R9064027a750

じつはこの時までに、産卵の準備はすべて終わっていたようで、気が付いた時には産卵の穴はほとんどあけられておりあっという間に産卵してしまった。
ハイイロチョッキリは殻斗(帽子)とドングリ本体の境界付近の殻斗の上に穴を開け産卵する。
これは産卵後にもう一度口吻で卵を押し込んでいるところ。
R9064030a750

さあ、産卵が終わったら枝を切り落とすのだがどうやるのだろう。
オスもメスもうろうろと歩き回り始めた。
と思っていると、オスが突然飛び去ってしまった。
そして気が付くと枝が折れてわずかに皮の部分でぶら下がっている。
どうやら、産卵前に枝を切って、あと少しで落ちるというところまで仕上げたあったようだ。
メスは、それから5分くらい格闘していて枝を切り落とした。
R9064060a750

結構効率の悪そうな産卵だが、それだけ丁寧にするので成虫まで育つ率も高いのだろう。
ハイイロチョッキリは、長い口吻があってゾウムシに似ているが、オトシブミの仲間だそうだ。
WEBで調べると大変興味深いことがいろいろ出てくる。
詳しくは、以下を参考にしてください。

http://www.gao.ne.jp/~tgs1698/hc/haiiro/haiiro.htm


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昆虫」カテゴリの記事

コメント

こんばんは

切り落とした枝は、よく見ますが、犯人はなかなか見ることができません。今秋には、是非、見てみたいですね。

森のきのこさん、こんばんは。
ハイイロチョッキリは今が最盛期のようです。
意外と、目に付く低いところにはいないので、見つからないですね。


森の中には、きのこが沢山ありましたよ。

小さな虫さんなのに、ものすごくクリアに撮れていますね!
なかなか見られない木の上での営み、おもしろいです。
それにしても、穴をあけるのに便利そうな長い口(?)なのに、
その真ん中あたりに触覚がついているのが、
じゃまなようにも見え、妙に気になります。

しまりんさん、こんばんは。
最近は、かなり絞って、ストロボを弱く使って撮っています。
絞り開放では、ピントがすごく浅いので難しいですね。

不思議ですよね、この触覚が真ん中あたりから出ているのは。
でも、触覚かなりやわらかそうで柔軟性があるのか、邪魔にならないみたいです。

ハイイロチョッキリ、初めて聞いた名前です。
南大沢写真便りのハイイロチョッキリも見せていただきました。
ドングリの皮は固そうなのに、上手に穴を開けるものですね。
枝も上手に切り落とすんですね。
なぜ落とさなきゃいけないのか・・・。
不思議です。

Suzuさん、こんばんは。
なぜ切り落とすのかは、参考にしたWEBには以下のように書かれてました。
「切り落す事の意義について,温湿度の調整,被寄生の回避などが考えられますが,多重産卵を回避するためだという説もあります.」

偕成社の高柳芳恵著「ドングリの穴の秘密」にハイイロチョッキリの観察記が大変詳しく書かれています。この方は普通の主婦ですが、ウラギンシジミの観察記も出されていてすばらしい観察眼で驚きです。

はじめまして。

やっとこのページににたどり着けました

わたしは 南大沢の近くの 旧城山町に住んでいます

昆虫については全くの無知なのですが
たまたま 自分たちの活動している、パンフレットの コラムに
ハイイロチョッキリについての記事を書くようにという、成り行きになり、
調べばがら 苦しんで書きあげました

図鑑に載っている絵や写真では臨場感がないので と
探しておりましたら あなた様のお写真が目に入りました

写真をそのままでなく 拙い絵にして載せることにしましたが
参考させて頂いたのは あなた様の写真です
ぜひ ご許可頂きたく ご連絡お願いします

ご連絡いただきましたら、すぐに記事と 絵を お送り致します

 よろしくお願いします

ba_sobu さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。
ハイイロチョッキリの写真気に入っていただけたようで、どうぞお使いください。
いろいろ活動されておられるようですね。

はじめまして 
 埼玉県飯能市エコツーリズム・市民ガイドの会、本橋と申します。
ハイイロチョッキりを調べておりましたら、御ブログに辿り着きました。
じつは前記の団体の中で、小中学校の児童生徒を引率して里山に入ることがあります。
今の時季、ハイイロチョッキりが落としたコナラの枝が落ちております。
落とされた小枝や実は見ることが出来るのですが、チョッキりが枝を落とそうと
するところは見たことがありません。
 そこで御ブログのチョッキりの画像を児童生徒への説明ように
使わせて頂きたく、お願いのメールを差し上げました。
仮に御許可を頂ける場合、その使用制限等がござましたらお教えいただければありがたいです。
何卒よろしくお願い致します
飯能市エコツールリズム
https://hanno-eco.jp/?p=we-page-entry&spot=392842&cat=22689&pageno=3&type=spot

好日奥武蔵さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
商用の本では有料とさせて頂いていますが、観察会や、子どもの教育資料に使用していただくのは、自由に使用して頂いて結構です。
ブログ「南大沢季節便り」より、と書いて頂けると嬉しいです。

写真見せていただきました。
飯能の方はあまり行かないのですが、服部牧場は近いので行きます。
FARM GARDENは知りませんでした。今度行って見ます。

「南大沢季節便り」様
 ご回答を頂きましてありがとうございます。
承知いたしました。
 使用させていただくハイイロチョッキの写真には
「南大沢季節便り」様のご提供と記させて頂きます。
 ありがとうございました。 よろしくお願い致します。

高知で森林インストラクター、工芸ソムリエをしています小島と申します。ハイイロチョッキリのお写真を、当方の自然や文化的な事の案内をしている「note」や「instagram」に使わせていただいてもよろしいでしょうか。以下アドレスになります。「南大沢季節便り」様のクレジットとリンクをさせていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。

100yobakoさん、コメントありがとうございます。
販売物等商業目的でなければ使っていただいて結構です。
ただし、リンクあるいは引用先の明記はお願いいたします。
載せたらご連絡いただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

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