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2011.07.27

火事だ、火事だぁ虫

南大沢図書館で、澤口たまみ著「キラキラ光って、きれい(虫たちの身近な話)」という本を借りてきた読んだ。

かわいい虫の話かと思ったら、全く違った。
農学部で応用生物学を専攻し、岩手で子供たちの自然観察会をやっている著者が、出会った虫たちを書いている。
自分も昆虫の写真は撮るし、好きだが、どうしても気持ちが悪い苦手な虫もいる。
特に寄生する虫は何となく気持ちが悪い。
寄生バチや寄生バエは、それぞれの昆虫ごとに一種いるくらい多いのだとか。

寄生する虫のほかに、いろいろな話が出てくるのだが、その一つに「火事だ、火事だぁ虫の正体」と言うのがあった。
何のこと??と、読み始めて「あっあの虫だ。」と、思い当った。

5月の中旬に清水入緑地でそれを見た。
最初は、木についた丸い苔か地衣類かと思った。
一本の木にいくつもある。
近づくと何かが集まっているようだ。

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澤口さんも初めて見た時は調べてもわからず、家で夕食時に話すと、父親がしばらく考えて「間違いない。それは火事だ、火事だぁ虫だ。」と言った。
子供のころに良く見たそうだ。その虫たちを見つけると「火事だ、火事だぁ」と大声で叫んで遊んだと言う。

どうなるかと言うと、↓クリックしてみてください。

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今まで、木の模様か何かだと思っていたのが、音や振動で突然素早く動き出すのでびっくり。

最初見つけたときに、集団だとわかったので、「火事だ」とは言わなかったが、息を吹きかけたり振動を与えるとさーと散らばって行った。
名前がわからずネットで質問したら、「オオチャタテの幼虫」と教えてもらった。
チャタテムシと言うのは知っていたが、幼虫がこういう行動をとるとは知らなかった。
屋外と屋内に住む仲間がいるようで、屋内のは障子を歩くときに音を立てるので、茶立て虫と言われるらしい。
昔の妖怪では、「小豆洗い」と言われたようだ。

動きからすると、隣のトトロに出てくる、まっくろくろすけの様に思えたが・・・・・

ちなみに1週間後に見に行ったら、だいぶ大きくなってびっしりの集団ではなくなっていた。

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まだまだ知らない虫が近所にもいっぱいいる。

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昆虫」カテゴリの記事

コメント

秀さん こんにちは。
「火事だ、火事だぁ」虫
楽しくて面白いお話を有難うございました。
冬にヤマハゼの枝に居た虫かも知れないです。
見つけたら振動を与えて遊んでみます!

ナズナさん、こんばんは。

ほかのところでも見つけたので、5月ごろに気をつけてみるといるみたいです。
でも、最初はびっくりしますよこれは。
あまりに小さいので、アリかゴキブリの子供かなと思ったのですが、チャタテムシでした。

澤口さんの本は私もずいぶん以前に読んだことがあります。同じタイトルの本かどうか覚えていませんが、なかなか面白かったです。
この虫、私も見たことがあるような気がします。

谷戸ん坊さん、こんにちは。

澤口さんの文章は、読みやすくて面白いですね。
エッセイストクラブ賞をとっている方とか。

こんな文章が書けたらいいなと思っています。

チャタテムシはあまりなじみがないのですが、見ていないだけかもしれません。

何故「火事」なのか不思議でしたが、映像を見ると一目瞭然ですね。
実物を見て見たいものです。^^)

Akakokkoさん、こんにちは。

普段気がつかないだけで、良く見れば見つかるのかもしれません。
来年また探してみようと思っています。

こんばんは

娘が小さい頃にこのチャタテムシを突いて遊んでいました。
澤口たまみさんの本で『虫のつぶやき聞こえたよ』もぜひ読んでみてください。

森のきのこさん、こんばんは。

「虫のつぶやききこえたよ」も、読んでみようと思っています。
澤口さんはたくさん書いているようなので、他のも探してみます。

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