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2011.10.14

キバナアキギリ

5、6年前であろうか、清水入緑地を歩いていると黄色い花が1株だけ咲いていて、キバナアキギリだと教えてもらった。
漢字で書くと、黄花秋桐である。
桐の花に似ている。
シソ科アキギリ属で、サルビアの仲間だと言うことだが、これにも確かに似ている。

昨日、以前と同じ所で、30本くらい狭い場所に出ているのを見つけた。
いつの間にかだいぶ増えたようだ。

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低山の木陰に出ると言うことだが、午前中わずかに陽が当たるだけのところである。

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花に近づいてみると、上唇から先端が紫色のメシベの花柱が長く伸びて、万歳をした形のオシベの先には花粉がたくさんついている。下の赤いのは仮オシベで花粉は出さないが、マルハナバチが蜜を舐めようと潜りこむと、ここを押してシーソーになっている上のオシベの花粉を背中につける構造になっている。
通常は、写真の左の花のように、上のオシベは上唇の中にあるのだが、右側の花はなぜか完全に飛び出ている。

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試しに棒で下のオシベを押しこんでみたら、見事に上からオシベが降りてきた。
良く出来た構造である。

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参考文献は、キバナアキギリで検索した関連ブログと、ピッキオ編著の「花のおもしろフィールド図鑑」です。


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野草」カテゴリの記事

コメント

今日は~、秀さん。

キバナアキギリの名前の由来は桐の花でしたか!
又、オシベの観察の状況も興味深く拝読しました。

秀さんの所に伺うといつも面白い話が伺えて
とても博識でいらっしゃるなぁ…と感心するばかりです。

papurikaさん、こんばんは。

いやー、自分でも面白いので調べて載せているだけで、受け売りですよ。
でも、こうやって、調べて載せると忘れないですよね。

サルビア属には葉に香りがあるものが多いのですが、この種類はどうでしたか?
アキノタムラソウに初めて出逢ったとき、事実上無香だったので少しばっかりガッカリした覚えがあります。

黒猫さん、こんにちは。

葉の香りを嗅いで見ましたが、わかりませんでしたね。
今度、サルビアの葉の香りをかいでみます。

こんにちは。
キバナアキギリは、このあたりでは意外と多く見られるようですね。花の構造は図鑑などで見ていましたが、実際に実験はしていませんでした。なかなか興味深いですね。

多摩NTの住人さん、こんばんは。

いつもは虫目なので、どうしても植物は苦手意識があるのですが、
良く見るとなかなか面白いですよね。
こういうのは、興味がありますね。

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