コスミレ (カメラ内深度合成)
昨日、ハコベを撮影した時に、ほかの野草もいろいろと撮影し、深度合成もしてみた。
清水入緑地では、以前それは見事なコスミレの群落があったのだが、だんだん少なくなってきてしまった。
それでも、そこかしこにちょうど今咲き始めている。
これは、60mmマクロレンズで、絞りF3.2で1mくらい離れての撮影であるが、この写真でははっきりしないが拡大すると、中央の花の唇弁だけにピントが合っていて、あとはボケてしまっている。
そこで絞りをF8にして、撮影したのが次の写真です。
後ろの花にもピントが合っているが、背景のボケがうるさくなり花が浮き立たない。
こんな時に深度合成はどうかといろいろ試したら、こんな風になった。
絞りはF2.8ですが、花全部にピントが合って、しかも背景はボケたままである。
カメラ内深度合成すると周辺がカットされるので、画角は違ってきています。
この時のデータは次の通りです。
OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII
M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro
ISO感度400、F2.8 1/4,000秒
フォーカスステップ 4
実はこの時に何度も失敗しています。
風があるので花は常に揺れて、それもバラバラの方向に動く。
こんな時に撮影すると、カメラはしばらく考えているが、深度合成はできませんと表示されてしまいます。
昨日載せたハコベのように茎を手で持つ事もできないので、ひたすら風が来ない時を待ち、しかもシャッタースピードはなるべく早くして短時間で8枚撮り終わるようにします。
もう一つ重要なのが、フォーカスステップです。
この時はステップ4ですが、8枚撮って花びらにピントが合っているのは4枚で、手前2枚、奥2枚はピントが外れているので、多分4枚の合成でできているのだと思います。
では、ステップ1か2で撮影するともっとシャープに写るかというと、花の揺れを拾ってしまうのか、花びらが2重線になってしまいました。
ステップ10では2枚しかピントが合っていなくて、あとは前後にピントが外れて中央部分がピンボケでした。
つまり、どのレンズで、何cm離れて、ステップをいくつにすると、8枚撮影でピントが合うのは何センチから何センチとデータが必要になります。
どなたか調べた方がいるかもしれませんが、今度自分で確認してみようと思います。
なんだか、コスミレの季節便りよりも、撮影方法の説明になってしまいましたね。
まだまだ、試行錯誤中です。
« ハコベ (カメラ内深度合成) | トップページ | オオイヌノフグリ »
「携帯・デジカメ」カテゴリの記事
- この鳥は?(2022.03.04)
- 今年の陽光(桜)(2021.03.28)
- オオイヌノフグリ(2017.03.27)
- コスミレ (カメラ内深度合成)(2017.03.25)
- ツユクサ(2014.10.10)
「野草」カテゴリの記事
- シャガ(2024.04.23)
- キンラン 2024(2024.04.19)
- フデリンドウ、コケリンドウ(2024.04.16)
- フデリンドウとコケリンドウ(2023.04.08)
- シンテッポウユリすごい(2022.08.21)
「写真」カテゴリの記事
- 草むら秋まつり 2024(2024.10.19)
- 写真展「身近な野鳥に出会う」 ご案内(2024.03.06)
- 写真展無事終了しました(2024.02.04)
- 写真展 「南大沢 四季折々を楽しむ」 ご案内(2023.12.04)
- 「長池見附橋の30年展示」のお知らせ(2023.10.14)
確かにスミレはシャープで、バックはボケ。求める理想ですね。
試行錯誤を沢山しないと1枚すら完成しない。忍耐まで必要なシンドイ合成?
でも一眼レフだから、色もこんなに綺麗なのですね。
スミレの種類の分類、未だにわかりませんし、覚えられません。
投稿: 緑の惑星人 | 2017.03.26 07:05
緑の惑星人さん、こんにちは。
昨日は、久しぶりの出会いでしたね。
以前は、ピントを手動で変えて何枚も撮って、パソコンソフトで作成なのでシンドイ合成でしたね。
それに比べると簡単ですよ。
スミレはこの近辺にある物から覚えていきました。
投稿: 秀 | 2017.03.26 10:16
こんにちは。とても綺麗な写真ですね。とても参考になるお話でした。清水入緑地のコスミレは確かに数が減ってきましたね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2017.03.26 13:30
多摩NTの住人さん、こんばんは。
ありがとうございます。
もう、以前のようなコスミレ群落にはならないのでしょうか。
上への石段周辺の手入れがなされると、復活するのかな。
投稿: 秀 | 2017.03.26 18:49